「生と死」と「魂」
あなたは「スピリチュアル」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
「生と死」「魂」「愛」「運命」などでしょうか。スピリチュアルという言葉自体とても抽象的なイメージがあり、つかみにくいという印象がありますよね。
ここではこの言葉を理解するために、「生と死」・「魂」について見ていきます。魂はよく丸い球体に例えられます。この球体は、はじめは綺麗な球体ではなく、凹凸のあるものであり、人生経験を積むことで凹凸のない綺麗な球体になると言われています。

「人間は生まれてくれば死にゆくもの」という絶対的な法則がありますが、体は失っても魂は生き続けるという考えもあります。
死が訪れ、体から魂が離れると、魂は「中間世」と呼ばれる場所に向かいます。「中間世」とは前世と次の新しい命に変わる間の中間地点を指します。
その場所で、魂は前世を振り返り、次の人生で学ぶべき課題を決め、姿形を変えて生まれ変わるのです。つまり魂は「過去から学び、次の人生の課題を決める」といった成長を繰り返すものとされています。この働きをスピリチュアルでは「転生」と言います。
なぜ「転生」するのか
魂はいずれその故郷である”大いなる源”へ戻るといいます。”大いなる源”とは、すべての命の創造主、つまり「神」です。
魂は最終的に「神」と一体化するため、完璧な球体にならなければいけない。その完璧な球体にするためには、愛、美しさ、誠実さ、正直さなどの要素が必要とされています。そういった要素を人生の経験から吸収して、徐々に完璧な球体に近づけていくのが、魂が「転生」する理由となります。
ヨガとスピリチュアル
ヨガにはプラーナという「生命のエネルギーの源」という意味を持つ言葉が存在します。この言葉の存在により、前述したすべての命の創造主である”大いなる源”と重ねられることから、ヨガはスピリチュアルと関係があるとされています。
ですが、ヨガの指導者や教室によってその見解はさまざまであることから、スピリチュアルな要素を軸としたヨガもあれば、そうでないものも存在します。
ですから、スピリチュアルを「心身の健康を手に入れるための知識」として学ぶのか「実践に取り入れる技術」として学ぶのかは自由です。自分に合った考え方で取り組むことが良いでしょう。