Lesson3-2 ヨガの発展流派

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アシュタンガヨガ

インドのS・Kパタビジョイス師により考案されたヨガ。

アシュタンガヨガは太陽礼拝から立位、座位、逆さのポーズ、フィニッシングという型が決まっており、一連の動きを途切れることなく流れるように行うため、集中力を高め、体の内側から熱を生み出し、心と体の浄化を導きます。また、アシュタンガヨガはラージャヨガの修行方法(八支則)を採用しています。

マドンナをはじめとするハリウッドセレブに親しまれており、世界中のヨガブームの火付け役としても注目度の高い流派です。

シヴァナンダヨガ

西洋医学の医師であったスワミ・シヴァナンダ師よって創設され、科学的な視点で体系化されたヨガ。他の肉体的なヨガと異なり、アーサナ(ポーズ)、呼吸法、瞑想法の3つすべてを同等に重要なものとし、精神を重視する「癒しのヨガ」とも呼ばれています。

このヨガは複雑で難しいイメージのあるヨガを次の5つのカテゴリーに分類され体系化されています。

  1. 適切な運動(アーサナ)
  2. 適切な呼吸(プラーナヤーマ)
  3. 適切なリラクゼーション(シャバーサナ)
  4. 適切な食事
  5. ポジティブシンキングと瞑想

この5つを実行することで、心と身体の安定と真の健康を手に入れます。

ヨガの世界を深く学びたい方、身体や精神的な悩みなどストレスを抱えやすい現代人に適したヨガのため、日本人から人気の高いヨガのひとつです。

クンダリーニヨガ

20世紀後半、インドのヨギ・バジャン師によって初めて西洋で公開され1970年代に米国で広まったヨガ。クンダリーニヨガは「火の呼吸」を用い、背骨の一番下にあると言われるクンダリーエネルギー(生命の根源的なエネルギー)を刺激し、活性化させることを主とします。

沖ヨガ

創始者は日本人の沖正弘師で日本のヨガの草分け的指導者とされています。インドの伝統的なヨガであるハタヨガ、ジニャーナヨガ、カルマヨガを基本に、中国の陰陽道や日本の禅や神道、東洋医学などを現代社会に合わせて考案されたヨガ。それぞれの良い部分を統合し、正しい身体の使い方、食事法、心の在り方などを具体的に説き、生活に役立つヨガを提唱した。

パワーヨガ

アメリカ発で世界的なヨガブームの起爆剤でもあるパワーヨガ。前述のアシュタンガヨガとアイアンガーヨガそれぞれの特徴を組み合わせ、筋肉トレーニングと瞑想的な要素にポイントを置き、「身体強化」と「集中力」を高めることを目的としているスタイルのヨガです。運動量が多いので、肉体強化と同時に、多くのカロリーを消費できるため、ボディメイクや高いダイエット効果も実感できます。比較的短期間で効果を得られ、筋肉への負担も少ないことから、初心者でも気軽に取り組めるヨガの一つです。