ヤントラ瞑想
ヤントラはヒンドゥー教で祭儀や瞑想をするときに使用される三角、円、点などの幾何学的な図形(道具)です。ヤントラを置くところには神様が宿ると言われており、瞑想時の使用方法としてはまず、神様がいて欲しいところを決めます。次に、ヤントラが水平に見えて、心地よく集中できるように配置します。まずは焦点は合わせず、ヤントラをぼんやりと眺めるように見ます。目を閉じてヤントラを観想しながら10分ほど瞑想を続けていくとひらめきやイメージが湧いてきます。
数息観
数息観とは中国から日本に伝来し、坐禅を組んで、静かに自分の息を数える瞑想方法です。瞑想初心者に有効な方法で、何も考えないでいる時より数を数えるという行為が雑念の発生を抑制するため、集中しやすくなります。具体的にはまず、座禅を組み、合掌してから自然の呼吸を観ていきます。息を吐いたり吸ったりする長短は考えず、ただ、自分にとって心地の良い呼吸を観てください。そして、「ひとつ」の時は、息を吐くときに「ひと〜…」と伸ばしていきます。次に息を吸いながら「…つ~」と数えます。一呼吸分で「ひとつ」とカウントします。「とお〜」までいったらまた「ひとつ」に戻り、1〜10までを1セットにして、5セット繰り返します。
座禅
座禅には座り方が二通りあり、一つ目の結跏趺坐(けっかふざ)は両足を組む坐り方で、右の足を左のももの上にのせ、次に左の足を右のももの上にのせます。二つ目の半跏趺坐(はんかふざ)は片足のみを組む坐り方で左の足のみを右ももに乗せ、右の足は左のももの下に入れる。いずれも両足と尻との3点でバランスをとります。
手の組み方は先ず、右手を組まれた足の上におき、左の掌を右の掌の上におきます。そして、左右の親指を軽く触れあわせます。力を入れずに、掌の中を横向きの卵の形になるようにして下さい。これを法界定印といいます。目は閉じず、顎を引き、まっすぐ前方を向いたまま、視線を約1メートル先、45度前方に落とします。すると、自然に、目を半分開いた菩薩の半眼状態になります。
座るときは掌を上向きに両足にのせます。体を振り子のように軽く左右にゆすり、自然に中心になる感じで止めます。姿勢が整ったら、口を小さく開け、深呼吸をします。座禅を組んでから終わるまでの間は一切動かずに姿勢を保ちましょう。
継続することで安らぎを得られ、ストレス解消、集中力アップなど心身のリラックスにも効果が出ます。